八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介が音楽やギターについてつづるブログ

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質問への回答 24 セッションでのロストについて

peing.net

 

音楽用語で、今自分がどこにいるか見失うことを”ロスト”するといいます。

英語の「gst lost」(道に迷う)から生まれた専門用語でしょう。

即興性の高いジャズなどの音楽で、しかも初顔合わせで行うジャムセッションでは、気をつけていないとすぐロストしてしまいます。

そうならないためにはどうすればいいのでしょうか?

また、万が一ロストしてしまったとき、即座にリカバーするにはどうすればいいのでしょうか?

まずはロストしないための曲の覚え方からお話します。

 

・暗譜する

譜面があればロストしない(し辛い)、ロストしてもすぐリカバーできるから安心という考え方は間違いです、

むしろ譜面を読んでいる方がロストしやすいし、リカバーし辛いです。

譜面(記号)を読みながら音楽を演奏すると、タスクがひとつ増え、より負荷がかかります。

また、ロストしたときも耳で聞こうとせず目で譜面上の居場所を探そうとしてしまいます。

ロストが不安だという人ほど曲は耳で覚えて譜面を見ずに演奏できるようにしましょう。

 

・ベースを歌う

拙著「ギタリストのためのハーモニー」でも書いていますが、ベースを歌っておくとロストし辛くなり、ロストしてもリカバーしやすくなります。

そもそも僕がベースを歌うということをはじめたのは、まさにロスト対策からでした。

ちなみに歌うのは各コードの最初のルートの音だけで結構です。

ベースラインまで歌う必要はありません。

 

・テーマを歌う

ギタリストやピアニスト、管楽器奏者なら当然テーマは弾けると思いますが、それ以外に歌っておくとロスト対策になります。

理由は後述。

 

以上がロストしないための曲の覚え方です。

ではセッションでロストしてしまったときのリカバーについて解説します。

 

・ベースを聞く

ロストしたとき僕がまず最初にやることは、ベースを聞くことです。

ベースをしっかり歌っておけば、ベースを聞くと今どこなのかがだいたい見当つきます。

ピアノがいればピアノを聞いてもいいのですが、常にいるとは限らないし、ベースの方が確実です。

なんせルートをしっかり弾いてくれますからね。

ベースをしっかり歌っておけば、仮に完全にロストしたとしても3~4小節も聞けばリカバーできます。

そして何食わぬ顔で演奏し続ければリスナーは「たっぷり間を空けた」と解釈してくれますw

 

・テーマを歌う

仮にベースがよく聞こえない場合や、その他バンドを聞くことで解決しなさそうなときは、テーマを頭の中で歌ってみましょう。

今テーマのどの部分が歌えるのかを探っていき、ここだという場所が分かるとそこからリカバーできるはずです。

曲を覚えるとき、テーマを弾くということだけやっていると、いざロストしたときに頭の中で歌うということができません。

ですからロスト対策としてテーマをしっかり歌っておくといざというときに役に立ちます。

 

・ドラムを聞く(次のコーラス頭を待つ)

ベースを聞こうとしてもよくわからない、テーマも出てこない、絶体絶命のピンチ! という状況になったら、じっとドラムを聞きましょう。

そして、次のコーラス頭を待ちます。

正確には、コーラス頭前のドラムの大きなフィルを待ちます。

ドラムは必ずコーラス頭に入る前に大きなフィルを入れます。

しかも、ソロイストがロストしたとわかったらおそらくかなりしっかりした分かりやすいフィルを入れてくれるはずです(ドラマーが意地悪でなければ)。

その大きなフィルを待ち、それが来たら一か八かコーラス頭のつもりで入ってみましょう。

たぶん合ってます。

 

番外編 無理矢理フリーに持ち込む

ロスト対策の番外編として、ロストしたら無理矢理フリーに持ち込むという方法があります。

まあ、めったにそんな人はいませんが(海外にはいましたw)。

フリーに持ち込むとロストしてもしてないことにできますw

ただし、その後出禁になっても責任は持ちません。

 

はじめてのジャズ

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