最近モンクにはまっていて、伝記があったので購入しました。
こちらはじっくり読み進めているのですが、それ以外にブログなどをいくつか読んでみて、久々にある言葉に出会いました。
「ヘタウマ」です。
懐かしい表現だなあと苦笑いしながら、その瞬間、ネットでモンクの記事を読むのはもうやめとこうと決めました。
それにしても、「ヘタウマ」とはなんと幼稚な表現でしょう。
しかもその一言でモンクやマイルスを理解しようとする傲慢さ、感性のなさ……。
偉大なアーティストを乱暴な一言で片づけるときのあの背徳感や妙な高揚感は僕も分からないではないですが、芸術が持つ深みが想像できるようになったら、そういったことはもうしなくなります。
例えばモンクを聴いて、「うわっ、何じゃこりゃ?」と思考停止になったとしても、なんか深そうな気がすると想像できれば少なくとも「ヘタウマ」という表現は出てこないでしょう。
いつまでも「ヘタウマ」という言葉を平気で使っている人は、そうした深みを想像することすらできない、とてつもなく浅いところにいるので僕は信用できません。
ちなみに上記の伝記は、モンクの風評(下手、楽譜も読めない、クラシックの素養がない、奇人変人などなど)に対して膨大な資料から丁寧に反証していくという姿勢を見せているので、信用に値する著書だと思われます。
まだ途中ですが、読み終わったらレビューします。
追記:レビュー