八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

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質問への回答 8 リマスター盤とオリジナル盤

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結論から言うと、どちらかを選ぶならオリジナル盤を聞くべきです。

そのアルバムをしっかり研究したいなら両方持っておいてもいいでしょう。

 

さて、まず”リマスター盤”、”リマスタリング”とは何かというと、オリジナルの作品をもう一回マスタリング処理し直したものです。

では”マスタリング”とは?

簡単に言うと音の調整です。

例えばオリジナル盤が1970年発売、リマスター盤が2018年に再販(?)されたとします。

すると1970年の機材やテクノロジーで音質調整(マスタリング)されたものを一度分解して(←音楽用語ではありませんが分かりやすいようにこう言います)、2018年の機材やテクノロジーで改めて音質調整されているということになります。

 

単純な進化論でいうと「じゃあリマスター盤の方が音がいいってことでしょ?」と考えてしまいますが、必ずしもそうならないのが音楽の不思議なところです。

確かに1970年よりも現代の方がはるかにテクノロジーは進化していますが、1970年の機材やマスタリングテクニックには当時の味や空気感が詰まっています。

音楽作品はそうした機材独特の微妙な味や質感も含めて成立しています。

リマスタリングという作業では、そういった要素が殺されることが多いのです。

だから昔の音源をリアルタイムで聴いてきた世代がリマスタリング盤を聞いて首をかしげることは多々あります。

 

また、現代の音源は過剰にコンプ(コンプレッサー)をかける悪習があります。

コンプをかけると音が大きくなったように聞こえ、その分迫力が感じられますが、楽器がもつ微妙な質感や、演奏のちょっとしたニュアンス、ダイナミクスなどが圧縮され削られてしまいます。

だからぱっと聞いたらリマスタリング盤の方が迫力があっていい音に聞こえますが、じっくり聞き込むとやっぱりオリジナル盤の方が音楽的にいいものであるという結論になります。

 

もちろんそうした違いを聞き分けるにはある程度ちゃんとしたオーディオ機材が必要となってきます。

iphone+現代風に味付けされた小型スピーカーであればリマスタリング盤の方がいい音に聞こえるかもしれません。

2010年以降の音源ならそこもターゲットに入れてマスタリングしているでしょう。

iphoneあるいはmp3が主流となる以前の音源はある程度しっかりしたオーディオで聞かれることを前提としているので、現代のリスニング環境ではどこか頼りなく聞こえてしまうのも否めません。

 

改めて結論を言うと、オリジナルかリマスタリング盤ならオリジナル盤を聞くべきなのですが、そのためにはある程度しっかりしたオーディオを揃える必要が出てきます。

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