八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

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質問への回答4(メタルの魅力とは?)

peing.net

<質問>

メタルの魅力ってどこにあるのでしょうか?

私も色んなジャンルの音楽を聴く方ですがメタルだけは良さが理解できません
決してラウドミュージックが嫌いなわけではないのですが
あのセンスが全く理解不能です
イングヴェイもただの無意味な速弾きおじさんにしか見えませんし聴こえません
私の音楽的修行不足なのでしょうか

 

<回答1>

僕は今でもメタルを聴きますが、質問者様の気持ちもよくわかります。

確かに、センスという点で言うとメタルは数ある音楽ジャンルの中でもかなり低いというかダサいです。

ただ、そこはメタルの表面的なところであって、その奥を感じるようにすれば好きにはなれなくても「まあこういうのもありかも」ぐらいには思えるようになるはずです。

ではメタルの奥にあるものとは何でしょうか?

それは負の感情の具現化です。

怒り、暴力衝動、破壊衝動、残虐さ、聖なるものへの冒涜などなど、これらは人間が本能的に持っているものだと僕は思います。

それらをあえて具現化し、音楽としてパッケージングしたものがメタルだと思います。

ですから、そうした衝動がわき起こったとき、もっと単純なところでいうとイライラむしゃくしゃしているときにメタルを聴くとすっきりします。

一般的にメタラーはいい人が多いとされていますが、それは音楽で日常的に負の感情を発散しているからでしょう。

 

また、メタル独特のファッションですが、彼ら自身もそれがダサいことは重々承知しています。

ではなぜダサいメタルファッションに身を包むのかというと、おそらくキリスト教文化圏独特の受難への憧憬からだと思われます。

キリスト教文化圏の芸術作品には、受難への憧れがあちこちに見受けられます。

音楽だと有名な「マタイ受難曲」など。

彼らはもしかしたら、心の奥底で自分も迫害されたい、受難したいという欲求を常に持っているのかもしれません。

そうした衝動を、実生活を破壊しないぎりぎりのところで満たすものがメタルなのではないかと僕は推察します。

分かりやすく言うと、キリスト教的中二病です。

 

<回答2>

以下、イングヴェイについて。

僕も質問者様や多くの音楽好き同様、イングヴェイを無意味な速弾きおじさんだと思っていました。

しかし、30代半ばから考え方が180度変わり、今ではエレキギターでは一番好きなギタリストと公言するほど尊敬しています。

イングヴェイのプレイからは常にほとばしる情熱が感じられます。

そしてその情熱が独特の突っ込んだタイム感やアーティキュレイション、さらにはハーモニーやグルーヴ、アレンジなどを形成しています。

これは当たり前のようでいて実はなかなかできません。

ほとんどのプレイヤーはフレーズやハーモニー、タイムなどが先にあり、その中で情熱を出そうと苦心しますが、イングヴェイはまず情熱があり、その情熱に真に耐えうるもの(サウンド、ハーモニー、フレーズなどなど)だけを厳しく選定し、採用していると感じられます。

その結果、彼独特のスタイルが形成され、それが何十年も変わらないのでしょう。

そこまで情熱的に、そして純粋に音楽をプレイできる人はなかなかいません。

 

ちなみに僕はイングヴェイ以外のいわゆる速弾き系、テクニカル系、ネオクラ系は一切興味ありませんし、嫌いです。

聴いてもつまらないのですぐ消します。

イングヴェイは自伝も出ているのでよかったらご一読ください。

僕も二度読みましたが彼の知的で情熱的な人となりがよくわかるいい本です。

イングヴェイ・マルムスティーン自伝 Yng-WAY-俺のやり方

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