ずいぶん前のことですが、あるサークルに所属していました。
僕はそのサークルとそこで行うことが好きだったので、一時は週の大半をそのサークルにあてて生活するほどでした。
しかしあるときからそこのメンバーA(古参)からの当たりが強くなりました。
「あー、なんか嫌われてるなあ…」と分かったものの心当たりがなく、まあ何かしてしまったんだろう、今後はあんまり接触しないようにしようと放置していました。
しばらくすると、ある決定的な出来事が起こりました。
内容は伏せますが、Aから明確な悪意を受けたとだけ述べておきます。
しばらくしてAはサークルを去りました。
そして人づてに聞いたところによると、なんとAは僕が一生懸命やっていることが目障りだったそうです……
え……それだけ???
と思いましたが、どうやら本当にそれだけらしいです。
そもそも僕とAは最初から挨拶と軽い雑談ぐらいしかしたことがないし、一緒に何かをやってぶつかったとか、ライバルだとか、僕がAのポジションを取ったなどということもないのです。
しかもAから嫌われていることが分かってからはさらに慎重に距離を取っていました。
Aから足を引っ張られていた理由に呆然としつつも、そういえば、小学生や中学生の頃にそんなやつがクラスに一人ぐらいいたなあと思い出し、半ば無理矢理納得しました。
この出来事以降も僕の足を引っ張ってきたり妨害してくる人はたくさんいますが、心当たりのない場合はAと同じ人種だと解釈するようにしています。
世の中には、ただ一生懸命やっているだけで足を引っ張ってくる人がいます。
ではそういう人たちにどう対処すればいいのでしょうか?
1足を引っ張られないように一生懸命やるのをやめる
2無視する
1の方が楽だし、日本社会を生き抜く処世術として正しいのかもしれません。
しかし、アーティスト、クリエイターなどを目指している人がそちらを選ぶともう終わりです。
アーティストやクリエイター、その他何者かを目指す人は、目標に向かって一生懸命やればやるほどそれだけで足を引っ張り、妨害し、つぶそうとしてくる人が出てきます。
自分に非があればまだしも、どこを探しても非がない、絶対に人に迷惑をかけていないという場合は混乱しますし、精神を蝕まれます。
ただそのとき、「一生懸命やってるだけで足を引っ張ってくる人がいる」と知っていれば少しは気持ちも落ち着いてくるのではないかと思います。
まあ、ショックはショックでしょうが、世の中の不条理として認識しておけばそのうち受け流せるようになってくるでしょう。
また、心当たりのないところで足を引っ張られたり妨害されたとき、「どうやら他人から見て自分が一生懸命やっているように見えているらしい」と解釈することができます。
一生懸命に人は感動し、共感を覚え、応援したくなるというのは嘘です。
世の中には、一生懸命やっている人を見ると本能的に足を引っ張りたくなる人たちがいます。
一生懸命何かをやりたければ、その不条理をしっかりと認識しておきましょう。