はじめてのジャズ 14 swing(スイング)について ④アーティストによるスイングの違いを感じよう

スイングはアフロアメリカンが持つ独特のリズム感覚ですが、それはつきつめれば一人一人違っています。

今回は特徴的なスイング感を持つアーティストを紹介し、スイングの違いを解説します。

動画をご自分で検索するか音源を購入するかして聴いてみてください。

 

アルバム「Moanin」 Art Blakey

1曲目「Moanin」

ドラム:アート・ブレイキー

Moanin

Moanin

 

アート・ブレイキーという名ドラマーがリーダーの「ジャズ・メッセンジャーズ」というグループです。

「Moanin」という曲のテーマはバラエティ番組などでも使われたりするので知っている人も多いと思います。

では「Moanin」のドラムに注意して聴いてみてください。

「チーンチーキ・チーンチーキ」というシンバルの定番パターンを叩いていますが、2拍目と4拍目で「*・タン・*・タン」とスネアが入っています。

その結果、前回ご説明した「ターカ・ターカ・ターカ・ターカ」というスイングが、「ターカ・タッカ・ターカ・タッカ」と、後半がちょっと跳ねた感じになっています。

強く地団駄を踏みながら歩いている感じといえばイメージできるでしょうか?

あるいは泥臭い、ちょっと田舎臭い感じとも言えます。

アート・ブレイキーはこうやってスネアを入れることがしばしばあります(毎回ではありません)。

 

アルバム「Blue Train」John Coltrane

1曲目「Blue Train」

ドラム:フィリー・ジョー・ジョーンズ

Blue Train

Blue Train

 

では上記のアートのドラムと、以前ご紹介したジョン・コルトレーンの「Blue Train」のドラムを比べてみましょう。

フィリー・ジョー・ジョーンズもアート・ブレイキーに劣らない名ドラマーです。

聴いてみると、アートのような跳ねる感じではなく、流れるような流麗さがあるのが分かります。

都会的な洗練されたスイングですね。

 

アルバム「RED GARLAND'S PIANO」RED GARLAND

2曲目「Stompin at the Savoy」

ピアノ:レッド・ガーラント

RED GARLAND'S PIANO

RED GARLAND'S PIANO

 

今度はピアノを聴いてみましょう。

レッド・ガーラントは比較的軽めのスイング感を持っています。

「ターカ・ターカ・ターカ・ターカ」というよりはちょっとだけ「タッカ・タッカ・タッカ・タッカ」に近いです。

といってもシャッフルではなくちゃんとスイングしていますが。

ジャズの解説でよく使われる「ウキウキ感」を最も体現しているピアニストと言っていいかもしれません。

ソロでは8分音符を多用したフレーズが多いのでスイング感がわかりやすのも特徴です。

 

アルバム「GO」Dexter Gordon 

3曲目「Second Balcony Jump」

ピアノ:ソニー・クラーク

Go

Go

 

ソニー・クラークは重たいスイング(ジャズでは黒人らしいという意味で”黒いスイング”と言ったりする)で有名です。

レッド・ガーラントと比べてみるとベターっとしているのが分かると思います。

「ターカ・ターカ・ターカ・ターカ」というよりは「ターーカ・ターーカ・ターーカ・ターーカ」と伸ばしているイメージです。

また、「ターカ」の”カ”の音が強いのも特徴です。

ちなみにこのアルバムのリーダーであるデクスター・ゴードンも特徴的なスイング感やタイム感を持っているのでいずれまた例に出すと思います。

このアルバムも名盤なのでよかったら入手しておいてください。

 

このように、同じ楽器でスイング感の違いを比べてみるとだんだん区別がつくようになっていくと思います。

ただ、ジャズはアーティストや作品があまりにも多いので誰と誰を比べたらいいかがわからないという人が多いでしょう。

とりあえず、とっかかりとして上記の演奏を聴き比べてみてください。 

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