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黒人音楽を理解するためのキーワードとして「奴隷」は必須なのか?

黒人音楽を理解するために、しばしば彼らが「奴隷」として扱われてきたことがあげられます。

確かにそれは歴史的事実ですし、奴隷として扱われてきたことは黒人音楽に多大な影響を及ぼしているでしょう。

しかし、それは黒人音楽の本質なのでしょうか?

僕はどうも腑に落ちません。

というのは、過去に奴隷であったことと、彼らの音楽を結びつけてもいまいち理解できないことが多々あるからです。

実際、「アメリカにいる黒人の先祖は奴隷だった。それを忘れずに黒人音楽をやりなさい」と言われても、具体的になにをやったらいいのかわからないですよね。

僕自身、ずっとジャズをやってきて、「黒人音楽とはなにか?」「日本人が黒人音楽を演奏するときに、何に気を付けるべきか」といったことを考えてきました。

そして、到達した答えは「はみ出す」「逸脱する」といったキーワードです。

彼らの音楽はもちろん、生活全般にわたってこれらのキーワードは散見されます。

黒人のファッションは、常にどこか奇抜で、(あえて)ちゃんとせず着崩すことが多いし、スポーツでも堅実で正確なプレイより、トリッキーで変則的なものが好まれます。

また、社会的にもはみ出している者がクールで、社会の枠に収まっている者はダサいという風潮も存在します。

黒人と身近に接したことがなくても、上記のような印象は誰もが持ち合わせているでしょう。

では音楽ではどうでしょう?

例えば、ジャズの「アウト」が正にそうです。

正しい音からあえて外れた音を出して、しかもそれが「クール」であるという概念は、黒人の感性そのものです。

また、タイムもわざと崩してレイドバックさせたり、音符をめいっぱい膨張させたりするのも黒人の得意技ですが、これもやはり彼らの「はみ出す」(正に音符からはみ出す!)という風潮から来ているものだとわかります。

ジャンルにしても、新しいもの、それまでの常識から逸脱したものを作り出しているのは、黒人の方が多いです。

 

黒人音楽を演奏する際、そうしたキーワードを念頭に置き、実践してみるとより理解が進むのではないかと僕は思います。

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