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ギター教室 横浜 八幡謙介ギター教室講師のブログ

ギター講師八幡謙介のギター、音楽感をつづるブログ

「こうすればこうなる」で安易に行うのは危険

どんなジャンルでも、ある程度体系化されると「こうすればこうなる」という法則のようなものができてきます。

そして、後進はそれを上手に学んで合理的に上達しようとし、さらにそういった人のためのビジネス(教室、学校、教本など)が生まれます。

しかし、「こうすればこうなる」には、しばしば中身がすっぽりと抜けていることがあります。

 

例えば、ジャズのバッキングで「裏を入れるとスイングする」という教えがあります。

いわゆる「4つ打ち」(4分音符)の<ジャ・ジャ・ジャ・ジャ>に、<ジャ・(ツ)ジャ(ツ)>とゴーストノートのようなものを入れていくと”スイング”になる、という説です。

しかし、それでもスイングしている人とそうでない人がいます。

というのは当たり前で、”スイング”とはグルーヴのことであり、裏を入れるという技術のことではないからです。

”スイング”している人は何をやってもスイングしています。

逆に、スイングしない人はどんな小細工を労しても絶対にスイングしません。

また、この「裏を入れる」ということの本意は、そういう音符を使ったらスイングするよというのではなく、スイングしている人間が4つ打ちをすると勝手にそういう音符が入ってしまうよ、というのが正解です。

順序としては、まず中身(この場合はスイング)ありきで、その結果としての「形」(裏)がある、ということです。

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しかし、「こうすればこうなる」方式の学び方では、その順序が逆になってしまいます。

そして何が起こるかというと、スイングを体感出来ない人が知識だけで『裏を入れたらスイングになる』と思い込んでしまいます。

そういった小手先だけの技術はすぐにバレてしまいますし、本人自身も後々苦労します。

 

例えば、イラストなんかでも「こうすればこうなる」方式の技術論はたくさんあるでしょう。

目をこうすれば可愛くなる、口をこうすれば怒ってるように見える、などなど。

しかし、そういった技術論で学んだキャラは本当に魅力的に見えるでしょうか?

たぶん、そうではないはずです。

なぜかというと、書き手に気持ちが入っていないからだと想像します。

書き手がそのキャラに対して、本当に可愛いと思っているか、怒っていると感じているかで完成品は全く違うものになるはずです。

その違いは、ほとんど視認できないほど(0.0何ミリの角度とか、線の微細な濃淡とか)ですが、印象としては素人にも完全に伝わってしまいます。

それは音楽も一緒です。

 

もちろん、「こうすればこうなる」と、中身を教えている場合はOKです。

しかしそうなるとある種の禅問答的な教え方になり、伝わらない可能性がでてきます。

「スイングしてたら何でもいいよ」と言ってもやはり伝わらないでしょう。

そこで教える側はあれこれ工夫するのですが、変にやさしくすると今度は中身がなくなってしまいます。

そのへんのバランスが難しいです。

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