八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

ミュージシャンが嫌がることは、カラオケ扱いされること


八幡謙介ギター教室in横浜

ミュージシャンが嫌がることとは、何でしょう?

ノーギャラ?初見ライブ?BGM?営業?

まあ色々あるでしょうが、恐らくミュージシャンが本質的に最も嫌悪するのは、<カラオケ扱い>でしょう。

ということは、当然歌手と管楽器奏者は除外されます、というか、可能性としては嫌がられる側に入ることになります。

 

ひとくちに<カラオケ>扱いといっても、いろいろと状況があります。

例えば、一般の方に余興で伴奏を頼まれる正真正銘の<カラオケ扱い>は、意外と嫌な気はしません。

むしろ、初見とか分かりやすいイントロ出しの練習になって好都合です。

それよりも、ちゃんと活動している歌手や管楽器の人にカラオケ扱いされると、心にどす黒い何かが湧いてきてしまいます。

 

 

では、どういう瞬間にそう感じるのか?何をしたら<カラオケ扱い>になるのかというと、実は明確に「これだ!」と言えないのです。

ただ、ふとした瞬間になんとなく『あ、この人俺のことカラオケだと思ってるんだ』と感じたとき、嫌だなと思ってしまいます。

もちろん99%のミュージシャンは、また呼んでほしいので、嫌だなと思っても顔にすら出さないと思いますが。

<カラオケ扱い>の例をしいて挙げれば、無理強いと非寛容でしょうか。

急な曲変更、急なキーチェンジ、執拗なまでの和音の指示、アレンジの絶対遵守、などなど。

もちろん、やれと言われればやりますよ。

ちゃんとリハやったのに、ライブ当日にさんざんあれこれ変更されて、さらにセットの間の休憩で「やっぱこの曲やめてこっち」と言われて、全部言われた通りにしたこともあります。

ちょっと気の効いたミュージシャンなら誰でもそんな経験はありますし、できます。

が、終わってからどうしても「こき使われた感」を感じてしまいます。

そして、ひっそりと心のNGリストにその人を入れる場合もあるでしょう。

とまあ、そんなちょっとしたことでカラオケ扱いされていると感じ、嫌な気持ちになるミュージシャンはけっこういるのではないかと思います。

歌手の人や管楽器の人は、一度考えてみてはいかがでしょうか?

「最近なぜかミュージシャンがつかまらないんだよな~」と不思議に思っている人は、危ないかもしれませんよ。