即興音楽におけるイントロ、エンディングの意義

僕のレッスンでは、ジャズ、あるいはそれに近い即興音楽を学ぶ際、まずソロ、次にバッキング、それらができてきたらイントロやエンディングの出し方を教えています。

これは、ざっくりと難しい順だと考えてOKでしょう。

 

イントロやエンディングは、実際かなり難しいです。

何が難しいかというと、「ここでこうしたい」を「相手に」伝えなければならないからです。

もちろん、ソロもバッキングもそうなんですが、それらは仮に伝わらなくてもぎりぎり成立します。

しかし、イントロやバッキングは、きちんと伝えなくては入れない、終われない、という状態になってしまいます。

セッションで、イントロをちゃんと出したつもりなのにちゃんと入ってもらえなかった、エンディングを示したつもりなのにいつまでも終われずパニクった、という経験は誰しもあるでしょう。

それこそ、きちんと相手に伝えられていない証拠です。

レッスンで、ある程度アドリブが進むと、生徒さんにイントロを出してもらい僕がテーマから入る、ということをします。

が、ほぼ100%入れません。

で、「それじゃ入れない」と言うと、皆さんショックを受けますw

でも仕方ないんです、本当に入れないので。

なぜ入れないかというと、概ね次の二点に搾られます。

 

・一人でやっているから

・何を伝えたいのかが分からないから

 

イントロ(エンディング)は、共演者に対し、「こうしてほしい、ここで入って(終わりに向かって)ほしい」と伝える作業です。

そのためには、”相手”に、内容をきちんと伝える必要があります。

当然、内容が曖昧で、誰に言っているのかもわからない状態だと、何も伝わらないですよね?

例えるなら、支離滅裂な独りごとを言っているようなものです。

ですからこちらは「ポカーン」となってしまうのです。

そうではなく、しっかりとした内容(テンポ、頭に入るタイミング、グルーヴ、雰囲気)を、”自分”に対して示してくれれば、気持ちよく入ることができます。

この「相手に伝える」ということは、当たり前のようでいて、実は音楽、特にジャズの世界ではほぼ失伝してしまっています。

僕も音楽を習って、「相手に伝える」を教わったことは一度もありません(セッションで実験したり、日野晃先生のワークショップで学びました)。

 

そう考えると、イントロやエンディングは、相手との兼ね合いや、インタープレイ(相互作用)、雰囲気の共有など、アンサンブルを学ぶための重要な要素がたくさん詰まっています。

今まで記号とタイムでなんでも合わせてきた人は、一度「このイントロで本当に弾きたいか?」といったことを考えてみてもいいでしょう。

そうそう誰とでも話しがかみ合わないのと同じで、どんなイントロでもすんなり入れるというのは、感性が鈍っていると考えた方がいいです。

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