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ジャズギターがつまらない理由 15 BLUESを忘れたから

ジャズギターがつまらない理由をこれまで考察してきましたが、一方で長年色あせないジャズギターアルバムがあります。

その中でも最も有名で、誰もが格好いいと称賛するアルバムといえば、ケニー・バレルの「Midnight Blue」でしょう。 

Midnight Blue

Midnight Blue

 

聴けば分かるとおり、かなりBLUES色の強いアルバムです。

このアルバムが世代を超え、またジャンルを超えて支持される理由を考えてみたとき、ふと気がついたことがありました。

エレクトリック・ギターとは、そもそもBLUESを奏でる楽器なのではないか?と。

 

といっても、形式や、スケールの話ではありません。

どんな音楽にも内在するBLUESのフィーリングを探り当て、それを端的に表現するための楽器、それがギターなのではないかと僕は考えます。

特に、ケニー・バレルやグラント・グリーンは、「BLUESを奏でる」という役割に徹したジャズギタリストです。

だから2015年になっても色あせず、いまだに彼らに憧れてジャズギターを始める人が絶えないのでしょう。

 

一方で、BLUESを忘れたジャズギタリストはどうでしょうか?

確かに、テクニックや複雑さにおいて昔日のジャズギタリストを圧倒しています。

しかし、『なんか違う』という感じは否めません。

また、ケニー・バレルのように、他ジャンルのギタリストからも受け入れられるという現象が起こりません。

では、何が違うのか?

そう、BLUESフィーリングです。

ジャズギターの本来の役割とは、楽曲に強烈なBLUESフィーリングを加えることであると僕は思います。

これは、管楽器やピアノに対し唯一ギターが勝っている点です。

もちろん、管楽器でもピアノでもBLUESは弾けますし、BLUESフィーリングは出すことができます。

しかし、ギターほど強烈にそれを出すことは無理です。

どこまでも複雑で難解になれるジャズだからこそ、ある種のカウンターとして、あるいはスパイスとして、ギターにはシンプルで力強いギター独特のBLUESフィーリングが求められるのではないでしょうか?

ギター以外のジャズミュージシャンの方、そうは思いませんか?

 

しかし、こんにち、ジャズギターの世界では完全にBLUESが忘れられています。

それはジャズギター界独特の悪しき衒学趣味、複雑さの信仰、上から目線によるジャンル分けによるミスリーディングだと言えるでしょう。

ジャズのアドリブでペンタトニック中心でパワフルに弾くと、セッションなんかでは湧きますが、他のギタリストからは必ず下に見られてしまいますし、学校やコンテストなどでは評価してもらえません。

そうしてジャズギタリストは、より複雑に、より他楽器的な演奏を、ある種の圧力として求められてしまいます。

しかしその先には結局何もありませんでした。

これはもう結論の出た話です。

複雑さも、ジャズギターにおける他楽器的なアプローチも、もう既にやりつくされており、しかもその成果はほぼ皆無です。

 

ジャズギターはもう一度原点に帰り、BLUESフィーリングを取り戻すべきです。

シンプルなペンタ+αで力強く、リズミックに。

それがジャズギターの役割であり、ジャズギターが最も輝く演奏であると僕は思います。

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ジャズギターがつまらない理由

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