ジャズギターがつまらない理由 14 ジャズ史に残るギタリストが最初期に一人しか出ていない

ジャズの歴史(ジャズギターではなく、ジャズ全体)上、「この人がいなかったら後の○○はなかった」といったような重要な役割を果たしたジャズギタリストはいったい何人いるか、と考えてみました。

すると、残念なことに気がつきました。

どうやらチャーリー・クリスチャン以外、現在までそういったジャズギタリストは一人もいなさそうです。

いや、ウエスやケニー・バレルやメセニーなど、ジャズギター史上重要な人物は時代時代で現れています。

しかし、彼らでさえジャズの歴史を変えたかというと、そうではありません。

いなかったらいなかったでジャズそのものはたぶん何も変わっていないでしょう。

 

ではチャーリー・クリスチャンは何をしたのか?

一般的に知られているのは、はじめてエレキギターを使用した人物ということです。

まあそれも重要なんですが、もっと大事なのは、彼はジャズの世界ではじめて「アウト」を実践した人だそうです。

これはアメリカにいた時ジャズの先生から聞いた話なので、資料とかはありませんが、残っている音源を比較すると分かるはずです(音大の授業で聞かされましたが、何の曲かは忘れました)。

「アウト」というのは、ジャズ独特の「外し」の技法で、譜面に提示されていることと違うことを即興で行うのです。

チャーリー・クリスチャンがそれを初めて行い、若きジャズミュージシャンが「なんだなんだ」と騒ぎ出して、その「アウト」の可能性を追求していったのが後のビバップだそうな。

 

と、このように、ジャズ界全体を巻き込んで後に一大ムーブメントとなるような何かを巻き起こしたジャズギタリストは、チャーリー・クリスチャン以外いません。

また、歴史を変えるとまでいかなくても、この人がいなかったらこれはなかった、的な出来事や作品はかなり少ないといえます(ギタリストからギタリストへの影響という意味ではたくさんありますが)。

乱暴な言い方をすれば、チャーリー・クリスチャン以降(1942年死去)、ジャズ全体から見れば、ジャズギターはどうでもいい人しかいないのです。

こうして俯瞰で見ると、ジャズギターは最初期の1940年代が歴史的意義のピークで、そこから現代まで継続して没落し続けていることが分かります。 なんとも悲しい楽器です。

 

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ジャズギターがつまらない理由

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