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ギター教室 横浜 八幡謙介ギター教室講師のブログ

ギター講師八幡謙介のギター、音楽感をつづるブログ

佐野研二郎氏の騒動から日本人の模倣癖とオリジナル軽視の問題を考えてみた

先日の記事の続きです。

k-yahata.hatenablog.com

 

佐野研二郎氏の一連の騒動と、日本社会の模倣に対する扱い、そしてオリジナルに対する扱いについて考えていました。

日本社会では、明らかに模倣を是とする慣習があります。

そしてその反動か、オリジナルを無視する傾向もあります。

そのことについて考察してみたいと思います。

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なぜか評価の高いモノマネと、軽視されるオリジナル

例えば、音楽の世界でいうと、日本ではあるアーティストそっくりに演奏できることが称賛の対象となり、うまくすればそれで食えます。

また、モノマネアーティストの地位も外国より高いのではないかと思います。

まあ、いわゆる「モノマネ」は真似をしていることが前提ですが、オリジナルと称したモノマネ(=ただのパクり)にまで称賛の声があがるのはかなり不思議な現象であるといえます。

海外では、誰かのマネをすることは厳しく戒められます。

例えばこういう話があります。

B音大の授業で、僕の友人が得意のメセニーフレーズを弾いたところ、先生から「それはメセニーのフレーズだ、お前が弾くんじゃない!」と怒られた、という逸話があります。

アメリカでは、学生レベルでも誰かのマネをするとこうして非難されます。

また、ある日本人のプロギタリストは、世界的ギタリストAの大ファンで、彼そっくりに弾けることで日本では有名でした。

あるとき、Aに個人レッスンを受けるためにNYまで出向き、いざ彼の前でそっくりに弾いてみたところ、本人から「君はなぜ僕そっくりに弾くんだ?」と怪訝な顔をされ、意気消沈したそうです。

このように、海外、特にアメリカでは、誰かの模倣をすることを厳しく戒める文化があります。

これはもう本能的なもので、理屈抜きに誰かのマネを進んで行うことが理解できないのでしょう。

しかし、日本では上手にマネができることを称賛する土壌があります。

もちろん、漢字や古代の律令制、仏教など、模倣からオリジナルへと昇華された文化や技術もたくさんあるので、一概に悪習であるとはいえませんが。

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なぜかスルーされるオリジナル

一方、日本では、なぜかオリジナルなものはスルーされてしまいます。

例えば、最近だとBABYMETALがそうでしょう。

もちろん、日本にもファンは多いと思いますが、海外ほどリスペクトはされていないようです。

また、ノイズ音楽の先駆者である非常階段も、相当コアな音楽ファン以外ほとんど誰も知らないでしょう。

あの攻殻機動隊も、OVA第一弾は日本ではスルーされ、海外で火がつき、今の人気につながったそうです。

このような事例は無数に存在しています。

 

佐野研二郎氏の騒動には、そうした、模倣を称賛し、オリジナルをスルーする土壌の元に、たまたま顕在化した出来事であるように思えます。

どこの職場にも、要領よくパクって仕事を円滑に進める人を称賛し、めんどくさいオリジナルを提案する人をスルーする空気はあるのではないでしょうか?

もちろん、これは佐野氏への擁護ではありませんが、そういう空気はどこにでもあるのではと思います。

「プロのくせにパクりやがって」と非難することは簡単ですが、自分や廻りにもそういった慣習がないか、自分も安易にそっくりさんを称賛し、オリジナルをスルーしてしまっていないか、考えてみるいい機会だと思います。

 

反省

ちなみに僕は、ジョーパスそっくりに弾いてドヤしていた時期が長らくありましたw

もうずっと前に「マネはやめよう」と封印したことですが、ここに改めて反省したいと思います。 

あー、はずかし・・・

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