音楽の「タイム」と物理的な「時間」は違う

ギターを教えたり、ネットやSNSなどの書き込みを読んでいると、音楽の「タイム」と物理的な「時間」を混同している方が多いことに気づかされます。

これらは同じようで、実は違います。

物理的な時間は、絶対的な概念です。

1秒は絶対的に1秒で、そこから1ms(1/1000秒)でもずれると、不正確となります。

時間は正確であればあるほどよしとされます。

 

一方、音楽的なタイムは、物理的な正確性を要求しません。

それどころか、拒否します。

試しにDAWを使って、完璧なタイムでドラムなどを打ち込んでみてください。

無機質で気持ち悪いと感じるはずです。

ここから、タイムにずれがなければ音楽としての心地よさ(あるいは高揚感、など)は生まれない、ということが分かります。

そして、音楽にはジャンルごとによしとされるタイムのずれ方が存在します。

ジャズなら概ねレイドバック(遅れる)、ハードロックやメタルならラッシュ(速い)など。

そのずれ方が明確であればあるほどグルーヴが強固となり、リスナーに強く訴える演奏となります。

一般的に、長年固まったメンバーで演奏しているバンドの方がグルーヴ感が強いとされるのは、各パートがそれぞれのずれをはっきりと認識しているからでしょう。

メンバーが一人でも変わるとそのずれの感覚も変わってきます。

たまに、どんな音楽でもタイムを検品するかのように聴き、タイムをずれを発見したら鬼の首でも取ったかのように非難する人がいます(音大生にこういう人が多いですw)。

そういう方は、あらゆる音楽を物理的な時間で計っているのでしょう。

もったいないことです。

こういう聴き方をしたり、こういった基準で音楽を演奏すると、世界がものすごく狭くなってしまいます。

物理的な時間に音楽を当てはめるのではなく、それぞれのジャンルをよく聞き、それらの音楽固有のタイムを掴むようにすると、演奏の幅も広がるし、楽しく聴けるようになるはずです。

 

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