「自分の音をよく聴く」への疑問 演奏中に聴くべきでない音を把握すべし

音楽の演奏は、とにかく「よく聴くけ」と言われます。

僕はこれにずっと疑問をもってきました。

特に、アドリブしている最中に自分の音をよく聴くと、どうしてもアンサンブル全体が聴けなくなってしまったり、アドリブ自体が上手くいかなかったりします。

しかし、このことを過去に習った先生に訊ねてみてもやはり明確な答えは返ってきませんでした。

そこで、自分なりに考え出した結論があります。

 

1、ひとつの音に集中すると周りが聞こえなくなる。

2、演奏中に自分の音をチェックしても、どうすることもできない。

3、音楽は常に未来を考えないと成立しない。

 

1、ひとつの音に集中すると周りが聞こえなくなる。

人は、ひとつの音に集中するために回りの音を消すということを自然と行っています。

だから、自分の音をよく聴こうとすると、脳が自然と周りの音を消してしまうのです。

そうなるとインタープレイができなかったりロストしたりします。

 

2、演奏中に自分の音をチェックしても、どうすることもできない

音楽の演奏は常に不可逆的です。

本番中にミスしたからといって止まったり前に戻ることはできません。

だから、「あ、ミスった」とか「今のニュアンス違うなあ」などと本番中に自分の出音をチェックする必要はないのです。

だって、ミスを知ったところでどうすることもできないんですからね。

どうしようもないことに執着している時間は無駄です。

大事な演奏の最中に、そんなことに頭を使ってしまってはもったいない。

だから、自分の音は無視しましょう。

そして、ミスやニュアンスなどは録音したものを後から聴いて反省なり研究なりすればいいんです。

 

3、音楽は常に未来を考えないと成立しない。

音楽の演奏に過去は存在しません。

音は全て未来に向かって発せられるものです。

演奏中の”今”考える(イメージする)ことは、未来のこと、これからどんな音を出すかということだけで十分です。

ですから、過去――既に発音し終わった全ての音、いいものも悪いものも――に一切執着せず、これから弾く音だけに集中しましょう。

 

演奏中は未来のことだけを考えつつ、全体を聴く、そして終わったら自分の演奏を研究する。

こういうふうに聴き方を振り分けるとすっきりしてきます。

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