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CDはそんなに神聖なものなのか? AKB48の握手拳付きCD批判についての考察

ここ最近、「J-POPは死んだ」といった記事をよく目にします。

それらはおおかた、48G(AKB系列のアイドルグループ)の握手券付きCDを批判した内容となっています。

論調としては、だいたい『CDというアーティストにとって神聖な作品をおまけ主体で売ることに成功し、もはやCDがおまけなしでは売れなくなった、どうしてくれるんだ!』という感じです。

 

しかし、僕はこの論調に疑問を感じてきました。

『CDって、楽曲ってそれほど神聖なものか?ビジネス不可侵なものだったか?』と。

そもそも、CDに特典が付くのは今に始まったことではありません。

それ以前に、楽曲制作とビジネスは密接に関わっているのです。

ミュージシャンならず、趣味でDTMをする方でも、以下の手法はご存じでしょう。

 ・音圧はめいっぱい上げる

 ・イントロ10秒以内

 ・全体で5分以内に収める

 ・最短でサビに行け

これらは、素人でも知っている作曲、ミックスの鉄則です。

で、何のためにそうするかというと、売るためです。

音圧が高い方がリスナーの心理に強く訴える、イントロ、サビまでが長いと厭きられる、5分越えると2曲扱いになり著作権料が余計にかかる(これ、以外と知らない人多いでしょ?)。

http://www.jasrac.or.jp/park/procedure/procedure_p_4.html

<記事抜粋>

f:id:k_yahata:20141208125747p:plain

 

そう、楽曲自体がバリバリビジネス目的で制作されているんです。

しかも、これらの鉄則は音楽を殺す要因ともなります。

たとえば、音圧上げ。

一般の方は分かり辛いかと思いますが、CDの音圧を上げるために、コンピュータ上で一度録音したデータを圧縮します。

それによって大きな音にすることができるのですが、同時に、音楽にとって大事な音の強弱や、楽器の微妙なニュアンス、鳴り、空気感が確実に消えてしまいます。

それでも、CD制作では(音楽を殺して)音圧上げを優先します。

なぜならその方が売り上げが見込めるからです。

ちなみに、音圧を上げるのが流行りだしたのはだいたい00年ぐらいからで、80年代、90年代のCDと比べてみればよくわかります。

本題に戻りましょう。

CDは神聖な芸術的創作物でも、ビジネス不可侵なものでもありません。

また、作曲もそうではありません。

一見何気なく陳列されているスーパーの商品が、実は入念なマーケティングやリサーチ、心理学などに基づいているように、一見芸術的衝動から創られたような楽曲も、実は売るためのノウハウをびしばしと詰め込んで制作されます。

だからといって、楽曲やCDは完全なる商品というわけでもありません。

ビジネスを越えた芸術的な何かは少しばかりは入っているはずです。

重要なのは、楽曲はビジネスと芸術のぎりぎりのバランスの中で作られている、ということです。

 

さて、時は2015年、CDはますます売れません。

しかしそんな時代にミリオンを連発する奇跡のグループが存在します。

そう、48Gです。

そりゃあ腹立ちますよね、年端もいかない若い小娘が下手クソな歌と踊りで売れまくっているんですから。

売れてるのが妬ましい、腹立つ!ここまでは分かります。

が、そこから『握手券だと?神聖なCDをおまけで釣るな!音楽で勝負しろ!』と言われると、首を傾げてしまいます。

CDってそんな神聖なものだったっけ?急に何を言いだすんだ?と。

 

すり替えはみっともないのでやめましょうよ。

48Gが握手会商法始めるずっと以前から、音楽関係者の手でじわじわと音楽は殺されていたはずです。

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