表現、演奏

ソロの弾き方で伸び悩んでいる人はいちど譜面にきっちり書いてみると欠点がよく見えてくる

アドリブでもそうでない場合でも、自分のソロに不満があり伸び悩んでいる人は、いちどソロを譜面に書いてみると見えてくるものがあります。 アドリブの場合はきっちり弾いたものを後から譜面にする、そうでない場合は譜面に書きながらソロを作ってみる。 そ…

自分にすら何の異変も起こらない作品が他人に影響を及ぼす事はまずない

ここ最近、自分が行ってきたこと、発表してきたものを再点検しています。 目的は、創作の過程と結果の因果関係を突き止めることです。 これまで何かをするにあたって一回一回全力を出しているつもりではいましたが、今考えると出しきれていないものも多々あ…

評価されるために何かをするのをやめたら評価されるようになる

評価をされるために何かをしても大体それは評価されません。 評価されないと言うのは、酷評や罵倒すらなく、ただただ無視されるということです。 仮に何らかの評価があれば、絶賛でも酷評でもそれを参考にして次に進むことができます。 しかし評価が全くない…

音楽と印象 音楽はそれ自体が印象的な媒体である

5、6年前から、音楽における印象について考え、密かに実験してきました。 結論から言うと、人はどこまでも音楽を印象で判断しているようです。 もちろん、印象や表面的な現象をかいくぐり、演奏者の心の奥まで入り込もうと努力する人もいますが、そういった…

視野を広げると意識が変わって演奏にも影響する

ある程度弾けるようになってライブもこなしているけど、ちょっとマンネリ気味になっているという人は、演奏中の視野について考えてみるといいでしょう。 文字通り、演奏中に自分がどこを見ているか、何を見ているかです。 自分の楽器を見ながらずっと弾いて…

何をやっているかではなく、何が伝わってくるかを観ると芸術は様相を一変させる

音楽がちょっと分かってくると、つい「何をやっているのか」を聞いてしまいます。 各楽器がどういうフレーズを弾いているのか、フォームや弾き方はどうか、ミックスで楽器をどう配置しているのか、エフェクトはどうかかっているのか、音圧は十分か、などなど…

最初から評価を期待するから萎縮し、創作やパフォーマンスが型にはまったものになってしまう

以前書いた記事の続き。 k-yahata.hatenablog.com 最初から評価を期待するとどうなるか? 自分のやっていること、発表しようとしていることに対して選別が始まります。 これなら評価されそうだからOK、これをやったら評価が落ちるだろうからNG、と。 そうや…

いつまでも評価されないのは、評価を当てにして創作(パフォーマンス)しているから

創作やパフォーマンスをするとき、誰しも他人からの評価を期待します。 そして、高評価を得ることを目標とし、作品を発表します。 これは当然といえば当然のことでしょう。 しかし、ほとんどの場合は酷評すらされずに無視され、何の評価も得られないまま終わ…

演奏中の自分の状態全てが”表現”であり、人はその”全体”を観ている

先日、とある演奏動画を観て思わず吹いてしまいました。 なぜなら、プレイヤーの方(イケメン)が思いっきりカメラ目線で演奏していたからです。 それを観て『あー、この人自分がイケメンなの知ってるんだなあ…』と感じ、もう演奏が入ってこなくなりました。…

記号で音楽をやっても他人は関心を示さない ~人は記号より人間を優先する性質がある

誰でも、人と話しているときは相手の意志や感情がかなりはっきりと見えています。 例えば、相手が 会話に乗っているのか、上の空なのか、話を理解できているかそうでないか、伸び伸びしているか、萎縮して気持ちが引っ込んでいるのか、などなど。 自分と話し…

話しているほど盛り上がらない演奏なら人前でやるべきではない

昨日の記事の続き。 k-yahata.hatenablog.com 僕は、友達と話しているほどに盛り上がらないのなら演奏なんかしない方がましだと思っています。 ましてや、それを人に見せてお金を要求するなんて問題外でしょう。 ロックやクラブミュージック、アイドルなどは…

話をしているように歌う(弾く)ということ

歌や演奏がなんかつまらない、一緒にやってる気がしない、という場合にレッスンで行っていること(上級者向け)。 ちょっと合わせて、つまらないな、一緒にやってる気がしないなと感じたら、一旦演奏を止めて、話をしてみます。 最近あった出来事や、最近食…

無茶ぶりに対応できる高いスキルを身につけても無茶ぶり要員になるだけ

プロを目指した練習として、ある種の無茶ぶりを想定したようなものがあります。 初見の練習はその代表のようなものでしょう。 そういったスキルを身につけておくことでどんな無茶な仕事にも対応できる=プロとしてやっていける、と考える人は多いようです。 …

アーティストを目指す人は、内輪ではなく、まず最初に「世間」に作品を発表しよう

僕は、アーティストを目指す人はさっさと世間に打ちのめされておくべきだと考えます。 それが早ければ早いほどいいです。 なぜなら、そこからが全ての始まりだからです。 創作やパフォーマンスは、他人を楽しませるものです。 そしてそれは、果てしなく高く…

自分が気持ちいいことが他人も気持ちいいとは限らない、という当たり前のことを再確認しよう

ある種のアーティストやインストラクターは、気持ちいいことを追求するべきだと、まるでそれが真理であるかのように言います。 僕はこれに反対です。 というのは、自分が気持ちいいことが他人も気持ちいいとは限らないし、得てしてそうではないことの方が多…

作品やパフォーマンスから「伝わってくるもの」を観る

作品やパフォーマンスを観るとき、いろいろな観かたがあります。 もちろん、その観かたは自由だし、どれが正しいということはありません。 ただ、観かた次第で感想や受け取る情報が180度違うということがあります。 また、同じ人でも複数の観点を持ち、そ…

主観と客観のギャップを埋めるためには極端な形でアウトプットするべし

プロアマ問わず、何かを作っている人は、日々主観と客観のギャップに悩まされていると思います。 自分がいいと思ったものが誰も見向きもしてくれない、それどころか、罵詈雑言を浴びせられたとか、あるいは、どうにでもなれとなげやりな気持ちで作ったものが…

音楽で何かを証明しようとするとたいてい不発に終わる

他のジャンルでもそうでしょうが、音楽においては、何かを証明するために演奏されることがしばしば行われます。 代表的なものでいうと、速弾きなどのテクニックです。 自分はこんなに素晴らしいテクニックを持っているんだぞ、こんなに上手いんだぞ、という…

音楽(芸術)活動はファンのためにやるものなのか?

「音楽(他芸術含む)活動はファンのためにやるものなのか?」と問えば、ほとんどの人は「当たり前、今さらなにを?」と言うでしょう。 しかし、あれこれと発表して反応を見ていると、どうもそうではないような気がしてしまいます。 まだ答えは出ていません…

クリエイターやアーティストにとって、今の自分ってそんなに大事なのか?

クリエイターやアーティストにとって、最も重要なことは、成長していくことだと僕は思います。 誰だって、今よりもっといい物をつくりたい、もっといいパフォーマンスをしたいと思っているでしょうし、そのために努力しているはずです。 そして、技術や認識…

記号の羅列では人は動かない、という意味で演奏も告知も同じ

ミュージシャンからのうざい告知を愚痴っていると、ふと思うことがありました。 演奏も告知も、 ・記号を扱う ・人間を動かす(感動させる) という点で同じです。 演奏は、コードやスケールなどの記号を扱い、それらを巧みに演奏して人を感動させたりダンス…

ミュージシャンが客を舐めるのは、客のせいでもあったりする

客を舐めてるミュージシャンが多いのは事実です。 僕もそんな時期がありました。 では、なぜそうなったのか、ひとつだけはっきりと分かっていることがあります。

演奏中にあなたがちょっとでも考えたり感じていることは、全て観客に伝わっている

意外とミュージシャンほどわかってないことですが、演奏中にちょっとでも何かを考えたり、感じたりしていることは、全て、100%観客に伝わっています。 一番わかりやすいのは「照れ」ですかね。 他にも、『あれ、なんかサウンドがいまいちだな』とか、『…

就活用に演奏、創作する人はもはやアーティストではない

残念ながら、大多数のアーティストは、就活用に演奏や創作を行っています。 僕はそういったアーティストが大嫌いです。 「就活用」というのは、自分の演奏が業界の誰かの耳に入ったときに、うまいこと仕事につながるように、下手に聞こえないよう、仕事がで…

自分が音楽(芸術)に対してどんな価値感を持っているのかを知ろう

音楽(芸術)は、創るのも観賞するのも、価値感が必要となります。 そこで、自分がそれらに対してどのような価値感を持っているのかを時折考えてみることが必要となります。 自分が持っている価値感とは、創作者やパフォーマーであればどんな作品を創るのか…

歌について個人的に思うこと

以下は完全なる私見です。 年々、歌が聴けなくなってきています。 歌手の声や歌っている姿に違和感を覚え、ときには気持ち悪くすら感じることが多くなってきたからです。 違和感の多くは、声や節回しなどの技術と、本人のちぐはぐさです。 これはジャズシン…

イントロは難しい イントロ出しで最も大事なこととは?

イントロを出すのは難しいです。 と、もちろんこれは一般論ではありません。 一般的には、タイムをちゃんと刻んで、イントロ用のコードチェンジを的確に弾き、正しいタイミングでキューを出せば曲に入れることになってます。 そういったことはちゃんと練習し…

芸術に対する価値感は、できるだけ早くに獲得しておかねばならない

芸術に必要なのは価値感です。 創作するにも、観賞するにも必ず何らかの価値感が必要となります(ここでいう「芸術」とは、いわゆるサブカル的なものも含みます)。 しかし、その価値感はジャンルによって様々で、考察するには骨が折れます。 では逆に、芸術…

サウンドをエクスキューズに使ってはいないか? 音がよければ後はどうでもいい、という風潮

当たり前ですが、ミュージシャンは音にこだわります。 それはもう、常人では考えられないほどこだわります。 しかし、そうした音へのこだわりがエクスキューズになっていることが多々あるのではないかと思う節もあります。 例えば、先日の記事で、本番中にサ…

ミュージシャンは本番中に機材をいじらない方がいい

ジャズ・フュージョン系のミュージシャン、特に機材の多いギタリストやベーシストは、本番中にやたらと機材をいじくる癖があります。 これはまあ仕方ないといえば仕方ないことです。 まず、多くの場合はPAもなく、リハもそんなにきっちりと取れなかったり、…

作品を平気で捨てられない人は創作に向いてない

先日の記事の、ある種続きです。例えば、何十時間、何日もかけて創作してきた作品があるとします。 しかし、途中で内容が破綻していることに気がつきました。 あるいは、既に発表されている作品と酷似していることを発見しました。 そのときにどのような選択…

自分で何かを決定できない人は芸術はやめといた方がいい

相談好きな人はよくいます。 音楽でいうと、「このコードでこんなスケールを弾いても大丈夫ですか?」とか、「このメロディにこのコードは合ってますか?」など。 だいたいそういう人は、それに答えをもらうまで作業をストップします。 それらの疑問に確証を…

人間が演奏していれば必ず「人間性」は出るのか? いや、出ません

こちらの記事、 k-yahata.hatenablog.com を読んだであろうとある著名なミュージシャンが「人間が演奏すれば必ず人間性が出る」とSNSでおっしゃっていました。 しかし、僕はそうは思いません。 人間が演奏していても、人間性というか人間そのものを全く感じ…

音楽における感心と感動

僕は、音楽を聴くとき、感心と感動をはっきりと分けることにしています。 すると、今まで見えていなかったことが見える(聞こえる)ようになってきました。 感心と感動の違いは何でしょうか? 感心は、技術的な現象への称賛の気持ちです。 また、そこに費や…

音楽における確かなものはあまり信用しない方がいい

楽器を真剣に学びはじめると、人は音楽に確かなものを求めてしまいます。 それを指針にし、正しい認識でもって練習したり活動していきたいからです。 しかし、音楽において「確かなもの」を求めすぎると、逆効果になってしまうことが多々あります。

音楽における他者と自分のバランス

ここ数回、音楽において大事なことは記号を上手く処理することではなく、他人が聴いて「いいなあ」と思えるかどうかだと書いてきました。 そして、「いいなあ」と思う他人が多ければ多いほど音楽活動は広がります。 ここでひとつ疑問が湧きます。 ――では、音…

音楽学習からずっぽり抜けている、音楽で一番大事なもの

音楽で一番大事なものは何でしょうか? さくっと結論を言うと、「人がどう感じるか」です。 フレーズ練習にしろ、タイムやグルーヴの練習にしろ、アドリブや作曲、アレンジにしろ、人がそれを聴いて「いい」と感じなければ無意味です。 しかし、この大事なこ…

「ラグ」なギターについて ボブ・マーリーの「Redemption Song」をキレイに弾いたら全然違ってたという話

僕がギターで「ラグ」という概念を考えるようになったきっかけが、たぶんこの曲だったと思います。

記号を越えた先に本当の音楽がある

演奏には二種類あります。 記号に支配されたものと、記号を越えたもの。 前者はいくら上手でも冷たく、遠い印象です。 後者は下手でもなにがしか伝わるものがあるはずです。

音楽は技能を証明するためのツールではない

音楽を、自分の技能を証明するためのツールだと捉えている人が意外と多いような気がします。 「自分はこんな技術を持っているよ」「こんな難しいチェンジでもすらすら弾けるよ」……そういった文脈で演奏されている楽曲は、聴けばすぐわかります。 だいたい全…

表現とは主観か、はたまた客観かという二元論について

以前こちらの記事で、『表現とは自分が”表現”という行為を行うことではなく、他者に自分の意図する感情をもたらすことが目的である』と述べました。

表現とは何か? 表現における他者の役割

前回の記事で、技術は表現に奉仕すると書きました。 演奏技術は何のためにあるのか? 表現と技術について - ギター教室 横浜 八幡謙介ギター教室講師のブログk-yahata.hatenablog.com では、「表現」とは何かを考えてみましょう。 「表現」には他者が必要 「…

演奏技術は何のためにあるのか? 表現と技術について

連日、演奏技術や上手さについて書いてきました。 音楽は技術ではない、上手い=いい音楽とは限らない、という僕の意見に賛同してくださる方が多く、ほっとしています。

演奏の上手さと音楽の良さは切り離して考えるべき 上手い=いい、を疑おう

申し分なく上手い演奏を聴いたにもかかわらず、どうも楽しめなかった、好きになれなかったとき、人は困惑します。 恐らく、音楽に詳しい人ほど、楽器に親しんだ人ほどその困惑は強いはずです。

「演奏が上手い」が説得力を持ってしまう理由 

「上手い」についての記事が人気のようなので、もう少し僕の意見を書いておきます。 以前の記事はこちら。 楽器の上手さは保険にすらならない 上手い以上の価値観を知ろう - ギター教室 横浜 八幡謙介ギター教室講師のブログk-yahata.hatenablog.com 音楽に…

楽器の上手さは保険にすらならない 上手い以上の価値観を知ろう

『上手くなりさえすれば評価してもらえ、やがてプロになれる、音楽で飯が食える』 そう考えて日夜練習に励んでいるキッズは多いと思います。 これは、上手さが音楽活動の「保険」になると考えているといっていいでしょう。 しかし、実際はそんなことはありま…

世間から評価を受けるためには、自分が持っているものを全部出し切る覚悟が必要

僕は今までで2度ほど、世間から評価を受けたことがあります。 ひとつは「ギタリスト身体論」、もう一つは「ジャズに人が集まらない理由」。 まあどっちも微々たるもんですが、ちょっとだけ界隈をざわつかせたことは事実です。 ギタリスト身体論 ー達人に学…

「自分の音をよく聴く」への疑問 演奏中に聴くべきでない音を把握すべし

音楽の演奏は、とにかく「よく聴くけ」と言われます。 僕はこれにずっと疑問をもってきました。 特に、アドリブしている最中に自分の音をよく聴くと、どうしてもアンサンブル全体が聴けなくなってしまったり、アドリブ自体が上手くいかなかったりします。 し…

音楽を演奏している状態とは? 単なる集中では音楽は演奏できない

スムーズに音楽を演奏している際、人がどういう状態にあるのか考えたことがありますか? ざっくり言うと、1、自分のやることを把握し、実行できる準備が整った状態 2、周囲の音全てをくまなく聴ける状態

完コピをやめて自分の意見を言うようにすることで、逆に原曲の良さが見えてくる

完コピをやめて自分の意見を言う、サウンドやフレーズ、ニュアンスなどを自己流に勝手に変えるとどうなるか? まず、それを人に聞かせると絶対に批判が来ます。