ギターのピッキング(カッティング)で「手首のスナップ」を使っても曖昧な運動にしかならない

ギターを弾く人なら「手首のスナップ」という言葉を必ず耳にしているはずです。 手首のスナップを効かせたピッキングやカッティングを練習・実践していたり、そういった奏法を教えている人もいるでしょう。 僕自身は「ギタリスト身体論」を書く際、この表現…

身体操作は必然を探り当てるために研究するものであり、自己流を構築するために存在するのではない

年々、ギターやその他楽器を演奏するための身体操作がテーマの書籍やブログを目にすることが増えてきましたが、ほとんどのものはちょっと目を通してすぐにがっかりしてしまいます。 なぜかというと、持論しか書いていないからです。 自分は前腕をこう使う、…

音楽活動を縮小、削減するのは自由だと思うが、経験なしはありえない

ミュージシャン人生の中で、音楽活動を縮小、削減するのは自由だと僕は思います。 例えば僕は長らくライブ、レコーディング、作曲などを完全に停止しています。 もっと極端な例でいうと、数年間完全に世間から姿を消す人もいます。 ライブやレコーディングは…

「アコギが弾けたらエレキも弾ける?」 アコギを弾くことでエレキギターに還元されることは?

一昔前はよく「アコギが弾けたらエレキも弾ける(だからアコギからはじめなさい)」などと言われていました。 これが間違いであることは現在では常識になっていると思います。 ではアコギを弾くことでエレキギターに還元されることは何もないのかというと、…

「ステージ上での失敗を顔に出すのはアマチュア」というけど、顔に出してる方が逆に盛り上がったりもする

よく「ステージ上で失敗しても何食わぬ顔で続けないといけない。『間違っちゃった(テヘペロ)』みたいな顔をするのはアマチュアかそれ以下」という意見があります。 僕も基本的にはそれに賛成です。 けど一方で、失敗して思いっきり動揺しながらテヘペロし…

良くも悪くも他人の評価は当てにならないから、客観的に自己評価できる自分になろう

長年何かを続けてきて、他人の評価にさらされる状態にいると、人が下す評価というものは良くも悪くもつくずく当てにならないものだと感じます。 なぜかというと、評価には必ず政治が介入するからです。 いくつか例を挙げてみましょう。 例えば今話題のアーテ…

速弾き練習でゆっくりから弾かないといけない理由

速弾き練習でよく「ゆっくりから弾く」とレクチャーされたりします これについてはいろんな解説があるでしょうし、僕も以前何度かブログに書いたと思います。改めてもう一つゆっくりから弾かないといけない理由を述べておきたいと思います。 フォームが未完…

曲を作るときはまず仮タイトル(ガチタイトル)をつけてから

インストの曲や、まだ歌が入っていない、あるいは歌を入れる予定がない曲を作曲するとき、メインとなるリフやメロディー、サビなどから膨らませていく人は多いと思います。 あるいは「今回はこういうリズムを使おう」「こういうジャンルにしよう」というとこ…

ギターを弾くために必要な筋肉はしっかり鍛えないといけない

僕はずっと脱力を提唱してきていますが、筋肉を鍛えることを否定しているわけではありません。拙著「ギタリスト身体論」にも書いていますが、必要な筋肉はちゃんと使わないとギターを弾くことはできません。そして、その必要な筋肉が不足している場合はきち…

力強く脱力したギターのピッキングを習得するにはハードロック・メタルのキザミ(リフ)が最適

2年半以上続いているピッキング研究が大詰めに入り、今は低音弦のキザミの時に腕をどう使うかを研究しています。 言うまでもなく、低音弦は弦が太いので、ピックの持ち方や腕の振りが中途半端だと引っかかってしまいます。かといって、ピックをぎゅっと握り…

歴史的作品の価値が分からなければ、自分が未熟だと思っておいた方がいい

すでに歴史的価値を付与された作品があり、試しに触れてみたところ全然良いと思えなくて困惑したという経験は誰しもあると思います。その時に二通りの反応があります。一つは自分がその作品を鑑賞するレベルに到達していないからわからなかっただけという考…

初心者が覚えておくべき、セッションでホストや目上の人にやると失礼にあたること

セッションには様々な作法や暗黙の了解がありますが、その中でも初心者が目上の人にやってはいけない、やったら失礼にあたることを書いておきたいと思います。 初心者の方は記憶に留めておいてください。 経験者の方は「あーおれもそれやって怒られたよw」「…

奏法や理論のレクチャーは、自分ができること、わかることを書いても伝わらない

ブログなどで奏法や理論についてレクチャーしている記事があり、目にとまると一度は読んでみるんですが、たいていはがっかりしてしまいます。 なぜかというと、ほとんどは「自分ができること、わかること」しか書かれておらず、「読者ができるように、わかる…

八幡謙介ギター教室「スタートアップコース」開設!

「ギターを触ってみたいけど楽器店での試奏は気後れする」 「ギターを始めてみたいけどまだ持ってないし、何を買えばいいの?」 「ギターは買ったんだけど、扱い方がわからない」 八幡謙介ギター教室ではそんな方のための新コース「スタートアップコース」を…

アドリブ(セッション)で「根回し」をやめるとどうなるか?

前回、アドリブ(セッション)で事前に根回しするのをやめようと言いました。 k-yahata.hatenablog.com では、「イントロは○小節で」「ここはオルタードテンションで」などの根回しをやめるとどうなるのか? ひとつひとつのプレイに対して責任が生まれます。…

アドリブする前の根回しはやめろ! アドリブが日本人に馴染まない理由

アドリブという行為やそれを主体としたジャンルは、残念ながらいつまでたっても日本人には馴染みません。 どうしてだろうとずっと考えてきたんですが、先日ふと日本人のある習慣がアドリブの習得や演奏の足かせとなっているのではないかと思い当たりました。…

「ペンタ卒業」=「もうペンタを使わない」ではない コードトーンを学びはじめてもペンタは捨ててはいけない

ある程度ペンタでソロが弾けるようになってくると、たいていのギタリストは「ペンタを卒業したい」と考え、コードトーンの使い方を勉強しはじめます。 僕もその流れを経験しましたし、レッスンでも普通に「ペンタを卒業する」と言ったり、教則本にも「脱ペン…

コードトーンを使ったソロを弾く際、多くの人が勘違いしていること

ペンタ一発のアドリブに厭きたので、そろそろコードトーンを使ったソロが弾けるようになりたいと思い、試行錯誤している人は多いと思います。 そうしたコードトーン初心者は必ずといっていいほど、「コードトーンははっきりしっかり目立つように使うべき」だ…

昔の音源をyoutubeにupしました

昔つくった音源をyoutubeにupしました。 正直、音は悪いですが、よかったら聴いてみてください。 最初にupしたときになぜか音割れがひどかったんですが、修正済みです。 こちらは2007年に作ったソロギターアルバム。 Joe Passの影響が見え隠れしてます。…

ピッキングを前腕の回転で行っているつもりが、知らない間に「おいでおいで」になっていることがある

僕個人のピッキングの癖で、以前にもブログで書いたかもしれませんが、前腕の回転でピッキングしているつもりがいつの間にか「おいでおいで」の手つき(手首の屈伸)になっていることがよくあります。 特にに早弾きの練習で気づいたらこうなっていることがよ…

「褒められる」がモチベーションだと後々苦労するだろうから僕はやらない 2

「褒められる」がモチベーションとなってしまうと、教室外での活動を始めた途端潰れてしまうかもしれないと前回書きました。 k-yahata.hatenablog.com では講師はどう教えればいいのでしょうか? また、生徒はどういう気構えで習うべきなのでしょうか? 個人…

「褒められる」がモチベーションだと後々苦労するだろうから僕はやらない

「褒めて伸ばす」という教え方があります。 確かに、誰でも褒められると嬉しいし、嬉しいとモチベーションが湧いてきます。 短期的なレッスンや、子供を対象としたものならそれでもいいのかもしれません。 しかし、対象が大人でしかも長期的なレッスンを視野…

アドリブは最小限の予習でトライしてから最大限に復習すると上達しやすい

僕はアドリブを教える時、生徒さんに必要最小限の情報を与えてすぐに「じゃあやってみよう」と実践してもらうようにしています。 そうやったほうが上達しやすいということを経験上知っているからです。 最小限の情報しか与えないのは、これから何をするかあ…

ギターのピッキングはざっくり分けると2種類ある

ギターのピッキングはざっくり分けて2種類あります。 ひとつは弦に対しねちっこく絡みつくピッキング。 もうひとつは、弦をサクっと切るようなピッキングです。 前者はジャズ、ブルース、ファンク等に向いています。 後者はロック全般です。 一般的には、後…

楽器の身体操作で、歴の浅い人が勘違いしていること

楽器の演奏における身体操作について、歴の浅い人が勘違いしていることがあります。 それは、一度できるようになった事はその後ずっとできている、という思い込みです。 例えば、前腕の回転という動きで見てみましょう。 前腕の回転がまだ使えない人は、「で…

マーチン(Martin)のアコースティックギターが僕に語りかけてくること

いいギターは、必ず弾き手に語りかけてくる。 時に優しく、時に叱咤するように。 優しい女性のように囁いてくることもあれば、頑固親父のように怒鳴ってくる時もある。 マーチンのアコースティックギターは、間違いなく頑固親父だ。 先日も少し放っておいた…

ギターに張る弦の太さはギターに聞くのが一番

「ギターに張る弦のゲージは太いほうがいいのか、細いほうがいいのか?」といった質問を時々受けますが、結局はギターに聞いてみるのが一番良いと思います。 個人的には08を張って問題なければそのままにしますが、なんか合わないと思ったらひとつ太くしてみ…

歌詞の中のキーとなるワードでメロディーが上昇していると、相乗効果で楽曲が耳に残りやすくなるのではないか?

最近ふと気がついたことで、ちゃんと統計をとって調べたわけでは無いのですが。 ある曲を聴いていて、どうしても毎回もやっとしてしまう箇所があり、なんでかなと考えてみると、キーワードとなる歌詞の部分でメロディーが下がっていることが原因ではないかと…

ギターのサウンドはオケの中で作っていくのがベスト

このブログでも何度も書いていますが、ギターのサウンドは1人で作るよりもオケの中で作っていくと良い音になることが多いです。 バンドならリハーサルの時、DTMならオケを鳴らしながらその中でギターを弾いて音作りをしていきましょう。 そうすると自然とオ…

ギターのピッキングで親指を使っているのか人差し指を使っているのか把握できていますか?

ギターを弾く時、ほとんどの人はピックを親指と人差し指で持ってピッキングしていると思います。 この時、例えば「今前腕を使っている」「手首を使っている」といった事は比較的把握しやすいのですが、「親指を使っている」か「人差し指を使っている」かはな…

アーティストやクリエイターは主語から「自分」を除外すると必ずいい変化が訪れる

アーティストやクリエイターの人、これからそれらになりたい人は、自分が考えたり話したりする時、主語から「自分」を除外すると必ず良い意味での変化が訪れます。 多くの人、特にアマチュアはパフォーマンスや創作を準備する段階で、主語が「自分」になって…

ジャズの初心者がヴォーカルジャズを聴くときの注意点

ロックやポップスをずっと聞いてきた人が何かのきっかけでジャズに挑戦してみようととし、インストは難しそうだけど歌ものなら入ってくるだろうと思って、有名なジャズヴーカルアルバムをいくつか選んで聞いてみたとします。 その時に、多くの人は次のような…

ピッキングをする際、右手は絶対に固定してはいけない

古くは拙著「ギタリスト身体論」や 当ブログでも度々書いている事ですが、ピッキングをする際右手は絶対に固定しないほうがいいです。 ほんの一カ所でもどこかにくっつけて動かない部位があると、ピッキングは多大な制約を受けることになります。 例えば、小…

習い事をしている人は先生と仲良くなりすぎないようにしたほうがいい

比較的真剣に習い事をしている人は、今習っている先生と仲良くなりすぎないように気をつけたほうがいいです。 何故かと言うと、先生と仲良くなりすぎることで、今後の自分の変化にブレーキがかかる可能性があるからです。 例えばある先生にしばらく習ってい…

ピックの進入角度と親指がピックを押すポイント

2年半以上続けてきたピッキングの研究が、おそらく誰も踏み込んだことのないレベルに突入してきました。 今調べているのは、ピックの進入角度と親指がピックを押す位置の関係性です。 以前、ピックの先端に近い位置を締めるといいよと言う記事を書きましたが…

フォームを教えることの難しさ 合理性だけでは楽器を演奏するフォームは決められない

フォームを教える時いつも難しいなと感じるのは、やりたいことによって正解が不正解になったり、複数答えが存在することです。 その中でひとつ基準になる点は合理的な身体操作ですが、それさえも不正解になるケースがあります。 例えば、カッティングをする…

今のギターキッズは何かをすればすぐに見識のある人が飛んでくるからかわいそう

今のギターキッズや楽器を始めたばかりの人たちは、何かをすればすぐ見識のある人が飛んできてあれこれと教えたり、ときには説教したりしてくる状態にあります。 SNSや動画で初心者なりに楽しみたいだけなのに、ちょっと長くやってる人が訳知り顔でしゃしゃ…

エクササイズとは、クリアするためにやるものではなく、自分のフォームのどこに問題があるかを知るために行うもの

楽器を演奏するためのエクササイズは、一般的にクリアしていくものだとされているようですが、僕はそうは思いません。 エクササイズは、自分のフォームや奏法のどこに問題があるかを発見するために行うものです。 設定されたテンポや基準とされる演奏に達し…

ギター教室へのインフラについて改めて感じたこと 動画は必ずしも集客にプラスにはならない

ギター教室へのインフラ(僕のギター教室を見つけ、入会してもらうまで)について改めて、ひとつわかったことがあります。 それは、わかりやすくて役に立つレッスン動画はむしろ潜在的入会者の足を止めるということです。 昨年あたりから僕のYouTubeチャンネル…

プレイヤー時代に実際にされたこと

ギターの演奏を中心に活動していた時にお店やミュージシャンから実際にされたことを書いてみます。 ある程度演奏経験のある人はきっと同じ経験をしているのではないでしょうか? これからやっていくぞという人はどこかで同じようなことをされる可能性があるの…

ギターの演奏フォームは主観と客観の両方を同時にチェックしたほうがいい

当ブログをご覧の方は少なからずフォームに興味があると思います。 どんなフォームを採用するかはさておき、フォームをチェックする方法は大きく分けて二通りあると思います。 ひとつは主観。 これは自分の手を自分で見るということで、フォームをチェックす…

アーティストやクリエイターになりたい人は自分の認識をいつでも疑えるように訓練しておこう

このブログでも何度か言っていますが、アーティストやクリエイターになりたい人は、自分の認識をいつでも疑えるように訓練しておく必要があります。 自分がかっこいいと思うもの、かわいいと思うもの、面白いと思うもの、価値があると思うものに対していつで…

ジャズシーンが陰湿になりやすい原因がわかった気がする

ジャズシーンは陰湿だとよく言われていて、僕自身もそう思うしそういったことを見たりされたりもしてきました。 これまではジャズという音楽や、それを学ぶ過程で人がどこか陰湿になっていくものだと解釈していましたが、なんとなく違うのではないかと思い当…

子供に音楽を習わせるなら徹底的にやるべき、それが無理ならやめといた方がいい

子供をミュージシャンにしたくて小さい頃から楽器を習わせている人、これからそうしたいという親御さんは、腹をくくって徹底的にやるか、それができないのならやめておいた方が良いです。 もちろん単なる楽しみのためや、ほかの子供と触れ合うことが目的であ…

楽器が弾けなくてもブルースを感じる方法

ブルースとは不思議な音楽です。 形式のことかと思えばそうでもないし、楽器が上手くてもブルースにはならなかったりします。 そんな不思議な音楽を感じるための具体的な方法をここに書いておくので、参考にしてください。 1、悪いことをする 優等生にはブル…

何らかの活動をしていると必ず起こる出来事を挙げてみる 2

前回の続き。 k-yahata.hatenablog.com 4、ステルス結婚発表 先日のAKB48選抜総選挙では無いのですが、一緒に活動しているメンバーが突然結婚発表し活動から身をひくことがあります。 先に言っておいてくれれば何も問題は無いのですが、こと結婚に関しては…

何らかの活動をしていると必ず起こる出来事を挙げてみる 1

バンドでもイベントでも、複数の人間が集まって何らかの活動をしていると必ずと言っていいほど起こる出来事があります。 それらを僕の体験談から書いておくのでこれから何かを始める人や、何かを始めたばかりの人は参考にしてください。 1、出だしは大抵順調…

ピックがよくずれる人は、ピックがずれるのか指が滑っているのかを確認しよう

ギターを弾いているとピックがよくずれるという方はたくさんおられます。 ずれない持ち方もあるのですが、今回はそれは置いておき「ピックがずれる」という場合の2つのケースを考えてみたいと思います。 1、ピックがずれる まずは文字通りピックがずれるケー…

ソロの弾き方で伸び悩んでいる人はいちど譜面にきっちり書いてみると欠点がよく見えてくる

アドリブでもそうでない場合でも、自分のソロに不満があり伸び悩んでいる人は、いちどソロを譜面に書いてみると見えてくるものがあります。 アドリブの場合はきっちり弾いたものを後から譜面にする、そうでない場合は譜面に書きながらソロを作ってみる。 そ…

嫌いな曲は飛ばさずにコード進行のサンプルを採取するつもりで聞こう

ミュージシャンを目指している人でも好きな曲、気に入った曲しか聞かないという人はかなり多いと思います。 確かに、嫌いなアーティストはたいしてかっこよくもない楽曲を聞く気にならないのはわかります。 しかしそれだとミュージシャンとしての幅が広がら…